歯科口腔外科ORAL SURGERY
お口の悩みに応えたい
このようなお悩みをお持ちの方は、当院までご相談ください。
歯科口腔外科でできること
歯科医院で行う治療は、むし歯や歯周病治療だけではありません。親知らずの抜歯やお口の中をケガしてしまった時、舌の違和感、粘膜の異常、顎関節症など、お口の中とお口周りの外科的処置を行います。
当院の院長は、大学病院の歯科口腔外科で経験を積んできた経緯があります。さまざまな症例に携わり、そこから得た知識などを活かして、お口のお悩みにお応えしていきたいと考えております。気になること、不安な症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
親知らず
親知らずは、20歳前後から一番奥に生えてくる臼歯です。親知らずがまっすぐ生え、お口の中でトラブルを引き起こす可能性が低い場合は、抜歯の必要性はありません。しかし、定期的に激しい症状に悩まされている、もしくは以下のような状態の場合は抜歯が検討されます。
- ・横向きに生えている
- ・斜めに生えている
- ・手前の歯に重なるように生えている
- ・歯ぐきを圧迫している
- ・親知らずが歯並びに影響している
- ・親知らずがむし歯になっている
年齢を重ねるごとに顎の骨が硬くなる傾向があり、抜歯しづらくなります。また、親知らずの歯根が完成してからの抜歯になると、歯の神経が既に形成されているため、神経を傷つけてしまったり、抜歯後の回復力が落ちてしまったりするデメリットもあります。
これまでの治療の中で抜歯が難しいと診断された親知らずであっても、あきらめずにご相談ください。
顎の異常
▶顎関節症
顎関節はお口の開け閉めを担う大切な器官です。生活習慣やストレス、外傷、かみ合わせなど、さまざまなことが原因となり、顎関節症を発症するケースも少なくありません。年齢問わず起こりうるものでありますが、若い女性に多く見受けられる傾向があります。当院では治療法として「ナイトガード」をご用意しています。ナイトガードを装着して顎関節の負担を抑え、顎関節症の症状の緩和をめざします。
▶顎骨骨髄炎
顎の骨の内部に細菌が侵入し、炎症を引き起こす疾患です。原因の大半は、むし歯や歯周病が悪化し、お口の中から細菌が侵入することで、顎骨内の骨髄にまで炎症が広がっている状態です。下顎が好発部位です。抗菌薬の投与で炎症が改善されない場合は、外科手術も検討されます。
舌と粘膜の異常
お口の中の環境はとても過酷です。歯や詰め物・被せ物による接触や圧迫、摂取する食べ物・飲み物による影響など、お口の中の粘膜は刺激を受けやすくなっています。
舌と粘膜の異常は、大きく分類すると下記の3つのタイプに分けられます。
- ①お口の中に原因がある
- ②全身疾患の症状の1つ
- ③お口の中に現れる皮膚疾患
お口の中以外の疾患が原因となる場合は、考えられる医療機関と連携して治療を実施していきます。
▶舌痛症
舌にピリピリと痛みを感じたり、しびれなどの症状が現れたりする疾患です。実際には舌に痛みやしびれなどの症状を引き起こす腫れや炎症などの所見は認められません。原因不明であることが多く、ストレスや不安などの精神的な要因が関係していると考えられています。投薬が検討されます。
▶粘膜のう胞
唇・舌・粘膜に水ぶくれのような腫れができます。唾液を分泌する「小唾液腺」が複数存在し、なんらかの理由で唾液が分泌されなくなり周囲に溜まることで、水ぶくれになってしまうのです。大きなのう胞であった場合は切開も検討されます。再発を繰り返すことが多いので、気になる症状があれば一つ一つ対処していきましょう。
▶唾石症
唾液腺や唾液が通る唾液管の中に石ができ、痛みや腫れが生じる疾患です。下顎腺が好発部位になり、唾液の性質の変化や、唾液の停滞が原因となり発症することが多くあります。経過観察することもありますが、石が排出されずに症状が改善されない場合は、外科手術も検討されます。
▶口腔乾燥症
口が乾き、味を感じにくく、口臭、舌のひび割れなどの症状が現れます。ストレスや加齢、生活習慣によって唾液の分泌量が低下し、お口の中が乾燥することが原因です。薬の副作用も考えられます。継続したセルフケアが行えるように、唾液腺のマッサージ方法を指導していきます。
▶口腔がん
舌や粘膜に痛みを伴わないしこり、なかなか治らない口内炎、粘膜のただれなどの症状がある場合は、口腔がんの可能性があります。これらの症状にお悩みの際には、自己判断することなく、当院にご相談ください。口腔がんであると確認された場合は、他の医療機関と連携し、手術や薬物療法などを行っていきます。
外傷治療
交通事故やスポーツ時、転倒などによって、お口の中や周辺にケガをしたときは、「歯科口腔外科」を受診してください。
緊急時には応急処置を行い、将来的においても支障なく回復していけるか加味した上で、治療にあたらせていただいております。
歯の破損や脱臼、顎の打撲や骨折、唇や皮膚の損傷などの対応もしておりますので、まずはお電話ください。
歯が折れてしまったら?
突然のハプニングで転倒するなどして折れてしまった歯は、元に戻せる可能性があります。汚れている場合は軽く流水下で洗い、清潔な状態を保ちながら乾燥を防ぐため、牛乳に浸すか、お口の中に保管してできるだけ早くご来院ください。※小さなお子さんの場合は誤嚥の危険性があるためお口の中の保管はお辞めください。